PHOTO ALBUM

1988年、W. E. Carpenter の工房にて。
オークションにしげしげと通うかたわら、現役のビルダーのロッドも収集していて、まず最初に目をつけたのが彼のタックルだった。
“人嫌い”という通説に反して、少し変わったところはあるものの極めてフレンドリーな人だったが......
今はどうされていることやら。


残念なことに現在はもう開催されていない、RWO クラシック・タックル・オークション。
1990年、Maine 州 Kennebunk でRWO が開催されたときの会場の外でのオークション参加者による交換会において、日本の伝統的な渓流釣りの道具や書画を展示して日本の釣り文化を紹介しつつ、日本のフライフィッシングのタックルも展示してみた。
背景の黄色テントは、クラシック・タックルを紹介する書籍の中で写真を目にしたことのある方もおられることと思う。


同じく1990年Maine 州 Kennebunk でのRWO交換会でのひとコマ。
隣にいるのが HOUSE of HARDY の製品に関する著作で有名な Jamie Maxtone Graham 老。
ひどいガラガラ声のヘビースモーカーの息子と一緒に来られていて、大ハッピーのご様子だった。
買った本のすべてにサインをしてくれ、日本へと持ち帰った。


1992年、アメリカのあちこちでテーブルショウに参加していたときに、R. W. Summers の工房にお邪魔した。
日本から来たバンブーロッド・マニアを非常に珍しがってくれ、川辺で彼の竿をキャスティングしながら楽しく一日を過ごした。
当時すでに生き残っていた古き佳き時代のビルダ−達の中でも最高齢の方だったが、10年経った今でもなお注文が後を断たないと聞く。その昔、Paul H. Young が閉鎖になった後もひとり膨大なバックオーダーを作り続けて顧客の信頼を守り通 した律儀な人だから、やはり注文があれば断りきれないのだろうか。
老骨にむち打ち竿を作り続ける彼の姿を想像し、そろそろもう引退させてあげて静かな余生を過ごさせてあげればいいのにと、余計なお世話かもしれない感慨が胸にせまる。


東部をうろうろしていたときに立ち寄った、MAINE 州の Thomas & Thomas の本社屋(当時)。
レンガ造りの洒落た建物で、入り口前にはドカンと年代モノのビュイック。まるで映画のセットのようだった。
そして、本当の西部劇のセットのように、一陣の風がストリートを吹き抜け、トラックのタイヤ大の枯れ草の玉 がガサゴソと転がっていったのには笑ってしまった。

下の写真は、アメリカン・フライフィッシング生誕の地Catskill の流れでロッドを振ってみたところ。


HIGHLANDS の墓地。
ご存知の方も多いと思うが、ここにはH. L. Leonard とその一族や、Payne 親子が眠る。
Leonard の墓石は豪華で、縁戚関係にあり良き相棒だったHAWES 一族と合わせて7人がここに眠っている。
一方のPayne は、父のEdward. F. はちゃんとした墓であるものの、息子のJim. A. は墓がそこにある筈であることを示すイニシャルがあるだけで、肝心の墓石本体がどこにも見当たらない。
Jim Payne 亡き後のPayne 社の混乱を物語っているようで、なんとも悲しい。


1992年、NY の田舎町でテーブルショウに出展した際のひとコマ。
となりにいる難しい顔のが 仲良しのRon Kusse。
後ろにいるメガネのズレている冴えないのが、アメリカの某リール屋。
何故かしきりにすり寄ってきたが知らん顔を決め込んでいるところである。
「うるさい、あっちいけ!」とRon にドヤしつけられているようにも見えるが、決してそうではない。
参加者はみんな、個々の主張や違いはあれど互いに認め合い、同じ文化を共有する楽しい仲間だ。

この後日本に帰国し、創造意欲がムクムクと頭をもたげてきて、フライリールを製作し始めることとなる。


1995年、Ron の勧めで製作した The Leonard Mills Reel Model 44 の完成品を彼に手渡す。
オリジナルのものとはリムのアールのデザインやその他の細部が異なり、完全レプリカにこだわらず個としてのデザインの完成度を追求したもので、これがRon の大いに気に入るところであったようだ。
その後、本格的に生産を開始し、Model 50 に続いて Bi-Metal Baby Trout, Fairy, Trout など計7機種を同じコンセプトの下に製作した。
Ron の頭上にある白いものは決して心霊現象などではなく、また怒って湯気を立てているわけでもない。単なるタバコの煙である。

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